2024/07/18 11:47

私たちは、愛媛県四国中央市土居町にある養鶏場『豊岡農場』です。
昭和42年創業。
鶏卵は、市内の直売所へ出荷するほか、近隣市の菓子店や飲食店へ納品、箱・パック・ネットに詰めて自社で商品化したものを産直市や自動販売機などで販売しています。
豊岡農場のブランドたまごを『豊受卵(ほうじゅらん)』と呼びます。
美味しいたまごをつくるために、鶏たちの食事にこだわり、ニンニクなど何種類もの自然由来サプリメントをブレンドしたオリジナルの餌を与えており鶏たちの健康を全面サポートしています。
さらに、こだわっているのは「水」。
豊岡農場は、四国中央市の自然溢れる地域にあります。
地元の赤星山系の湧水を使用し、セラミックを通して活性化させることで鶏への吸収を高めます。
山々から湧き出る清らかな山水が鶏たちに与えられ、これによって豊富なミネラル分を摂取し、より栄養豊かなたまごを生み出します。
自然豊かな環境、綺麗な水、こだわった餌。
これらの条件が揃うことで豊岡農場の鶏たちは健康に育てられ、他にはない特別な美味しいたまごができるのです。

私たちが、たまごの生産だけでなく焼き菓子の製造・販売をはじめたのは約15年前のこと。
きっかけは2つあります。
1つは、私たちがこだわりも持って生産した豊受卵の素晴らしさをもっと沢山の人に知ってもらい、沢山の方に食べていただきたいという想いからです。豊受卵ならではの品質と風味を味わっていただくために、焼き菓子を通じで多くの方々へ届けることができると考えました。
もう1つは、農場で大切に育てられた鶏が生むたまごを無駄にしないという想いからです。
市場への出荷には厳しい審査基準があり、その基準を満たさない大きさや形のたまごがあります。もちろん、たまごの中身には何も問題ないのですが、規格外のため販売することはできません。破棄するのはもったいないという考えから、焼き菓子という形で新たな価値を生み出すことにしました。

焼き菓子の中で一番こだわりのある商品が『バウムクーヘン』です。
豊岡農場のバウムクーヘンは、自社の焼き菓子工房ですべて手作業で丁寧に焼き上げています。

たまごは、卵黄と卵白余すことなく使用しています。
生地は、適度に空気を含んだやわらかい仕上がりになるように考慮しながら作っています。

一般的に、バウムクーヘンを焼くオーブンは電気とガスに分かれます。
豊岡農場はガスオーブンを使用し、直径14cm程のバウムクーヘンを作るのに約1時間半ほどかけて直火でじっくりムラがないように焼き上げます。
季節や天候によって炎の大きさや、炎と生地の距離、焼き時間を微調整し、しっとりかつ適度な硬さ・食べ応えのある食感に仕上げます。
焼きあがったバウムクーヘンにはラム酒をかけて香りづけしています。とてもシンプルで素材の良さを生かした味わいとなっています。
焼き菓子を通して、まごころを込めて生産したたまごの良さが伝わればいいなと思います。
農場の社員、鶏、全ての努力と愛情のこもった商品です。ぜひ沢山の方に食べていただきたいです。